中小企業診断士 診断士一次試験

中小企業診断士|一次試験対策のための過去問活用法

2021年12月9日

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中小企業診断士一次試験を合格するための実践的な勉強法を教えてほしいんですが・・・。


この記事では一次試験合格に繋がるための過去問を活用した勉強法を解説します。

このやり方を取り入れれば、一次試験合格率はかなり高まるはずです。


  • この記事で学べること
  • 診断士の一次試験の過去問着手のタイミングがわかる
  • 過去問を活用した具体的な勉強方法がわかる
  • 過去問学習時に注意すべきことがわかる



  • 記事の信頼性
  • 働きながら、3年かけて中小企業診断士資格2年かけて社会保険労務士資格を取得
  • 現在は企業に勤めながら、「副業中小企業診断士 兼 副業社労士」の個人事業主として活動中。
  • 資格取得に苦労した立場から効率的な取得方法・活用方法などをお伝えしていきます。


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試験合格のためには過去問をやりこもう

過去記事で、試験合格を目指すには過去問を抑えることが必須だとお伝えしました。


あわせて確認



これは診断士試験一次・二次問わず合格のための大原則になります。


過去問にいつから着手? → テキストを5割程度理解したら着手しよう


過去問は、テキストを完璧にインプットしてから着手したほうがいいんですよね?


過去問は、市販の問題集を終えたあとに始めるべきでしょうか?


こんな風に考える必要はありません。

過去問は、テキストを読んで5・6割程度理解できた段階で着手してください。

早期着手の理由は「テキストのどこが本試験で論点となり、どのように出題されるか」を把握するためです。

試験合格者の中には、テキストすら読まずに過去問を解く人もいましたが(それくらい過去問を重視する人もいます)、個人的には最低限のインプットはしたほうが良いと思ってます。

「出題のされ方」を早めに把握しそれに対応するための勉強を進めていくことが得点アップに繋がります。

一次試験の過去問は「設問」ごとではなく「肢」ごとに分析しよう


過去問を正しく活用すれば、一次通過の可能性がかなり高まります。

では具体的にどのように過去問を使って勉強すればよいのでしょうか?

まず、わたしの一次試験の過去問の使い方です。



以下解説しますね。

過去問1周目 :まずは一通り問題を解いてみよう


過去記事で「過去問はできれば5回転してほしい」とお伝えしましたが、各回の勉強法は微妙に異なりますのでご説明します。

1周目、まずはすべての問題を普通に解いていきましょう。

  • まずは一通りすべての過去問を解いていきます。

  • 解き終わったら、解答解説ページを良く読み、理解します。

  • 設問文の左側に、設問を解いた日付を書き入れます。

  • 間違えた肢・確実な正誤判断ができなかった肢・運よく解けた肢、これらの左側に「×」を書き入れます。

  • 1周目はこれをすべての問題で実施します。



④の、間違えてしまった肢・確実な正誤判断ができなかった肢・たまたま運よく解けた肢、 はその部分の知識が定着していないということです。

これら曖昧な知識をいつ出題されても間違えない状態を目指すため、過去問を使います。


過去問2~4周目:2周目以降は知識が曖昧な肢を中心に解いていこう


以下2周目以降の勉強法です。

  • 1周目の④で、「×」がついた肢のみを解きます。 

  • 解き終わったら、その肢の解答解説を読み、内容を理解しさらに知識定着を図ります。

  • 再度間違えたり、なお正誤判断ができなかった肢へ「×」を書き入れます。

  • 2~4周目は、この①~③を繰り返します。



繰り返し繰り返し行うことで、「分かったつもりの状態」から「確実に解ける状態」へと進化させます。

過去問は、本試験までに全部で5回まわせることが理想です。時間がなくても最低3回はまわすようにしましょう。

それだけで本試験で合格ラインまでもっていくことは可能です。

過去問5周目:最後は改めてすべての問題を解いていこう

本試験前、最後に過去問をまわす時は、改めて、すべての問題を解くことをお勧めします。

  • すべての問題を解きます。

  • 解き終わったら、解答解説を見て、各肢について最終確認します。

  • 本番への自信を深めてください。

※時間がなく5周回せなかったときは、3周目にすべての問題を解きましょう。

ここまで過去問をやりこめば、知識は十分にインプットされ一次本試験合格レベルには達します。

あとは、苦手科目で大事故を起こさない(足切り40点未満をとらない)ように十分気を付けることです。

過去問を解くうえで注意すべきこと


過去問は、設問ごとではなく、「肢」ごとに分析すべきことをお伝えしましたが、1点注意すべきことがあります。

それは本試験では、「回答は、複数選択肢の中から相対比較でえらばなければならない」ということです。

どういうことでしょうか?

どんなに試験対策をしても、本番では正誤判断がつかない紛らわしい肢が複数出題され、各肢のどれもが正解にも不正解にも思えてきます。

正誤判断がつかないモヤモヤした気持を抱きつつも、相対比較で回答を選ぶ感覚を磨いておかないと、いざ本番の時、正しい答えを選び出すことが難しくなってしまいます



どれも正解のように見える紛らわしい選択肢が複数ある場合でも、「相対比較」で1つの正解を選び出す。

このことも忘れないでくださいね。

まとめ

ここまで、過去問の具体的使い方について解説してきました。

このやり方は、誰にでも適用でき、かつ着実に本試験対応力を磨ける勉強法です。

早期合格を目指しているならば取り入れてみてください。

ポイント

  • 過去問は「わかったつもり状態」から「確実に解ける状態」へと進化させることを目的としよう。

  • 「設問ごと」ではなく、「肢ごと」に分析を行おう。

  • 紛らわしい肢が複数あっても、設問全体の「相対比較」で答えを選ぶ訓練を行おう。

  • 過去問を5周まわせば合格レベルは備わる。あとは「足切り」を起こさないよう注意を払おう。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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