中小企業診断士の一次試験の学習をはじめましたが、科目が多く覚えることもあって大変です。合格者が考える試験に合格するためのポイントを具体的に教えてください!
本記事では、中小企業診断士一次試験合格のためにおさえるべきポイントを解説します。
この記事で学べること
- 中小企業診断士一次試験の難しさがわかる
- 中小企業診断士一次試験の合格率を高めるポイントがわかる
- 時事問題・法改正への対応方法がわかる
≫2009年、2010年、2018年と計3回、中小企業診断士試験に挑戦。
一次試験は2009年と2018年に受け、2009年は7科目計492点で通過。
複数回受験で修得した合格率を高める勉強法を記事にしました。
中小企業診断士一次試験は択一試験
中小企業診断士一次試験の概要
試験概要は、別記事にまとめていますのでご覧ください。
中小企業診断士一次試験の難しさとは
択一試験は、5つ程度の選択肢の中から1つの正解を選ぶマークシート試験。
選択肢に必ず正解があるため、二次の記述試験と比べ相対的に難度は低いと言えます。
正解を選ぶだけなら、結構簡単そうだね。
しかし、実際に試験を受ければ、言うほど簡単でないことを実感するでしょう。
理由は以下のとおりです。
一次試験の難しさ
- 試験が7科目あり覚える範囲が広い
- 判断つかない異常に紛らわしい選択肢もあり、自信をもって解答を選べない
- 科目によって計算問題もあり、暗記だけで対応できない
いうまでもなく、分からない問題は「勘」で選択肢もを選びます。
実際に模試などで体感してみると、想像よりハードな試験だと感じるはずです。
中小企業診断士試験一次試験の合格率は20%程度
診断士試験の本番・山場は二次試験ですが、受験生の5人に4人が一次で不合格となっていることも事実。
幸いわたしは受験生時代に、一次で不合格になることはありませんでした。
ある程度うまく攻略した自負がありますが、そのとき、勉強で意識・実行していたポイントを以下にまとめました。
【重要】中小企業診断士一次試験の合格率を高める4つのポイント
一次試験合格率アップのために、わたしは次のことを行うべきと考えています。
一次試験合格率アップのポイント
- 学習は、インプット3割、アウトプット7割
- 「過去問」を徹底的に繰り返す
- 「得点を取るべき科目」を戦略的に考える
以下、解説していきますね。
中小企業診断士一次試験の合格率を高めるポイント①:学習はインプット3割、アウトプット7割
まず実践したことは、インプット3割、アウトプット7割で学習すること。
テキストを読み、おおよそ理解したらすぐさまアウトプット。
つまり問題を解くことに重きをおいたわけです。
テキストを覚えることを優先したくなりますが、試験対策としてはとにかく問題を解くことの方が重要です。
こうすることで、「どのように問題が出題されるか」を早めに把握することができ、本試験対応力が向上します。
中小企業診断士一次試験の合格率を高めるポイント②: 過去問を徹底的に繰り返す
アウトプットに使う教材は、原則過去問のみでOKです(時事問題と法改正の問題は除きます)。
市販教材や予備校のパッケージ教材には、「過去問」以外に、作者オリジナルの「演習問題」があります。
「演習問題」を解いてから、本番用に「過去問」を解くのがいいんだよね?
結論はNOです。
「過去問」は「演習問題」より難しいから、「演習問題」を先にやるべき・・・こんな風に考えてないでしょうか?
優先度は圧倒的に過去問です。
ではなぜ過去問が重要なのか。
理由は以下のとおり。
過去問が重要な理由
- 過去問こそ、唯一の過去の本試験問題だから
- 本試験では、類似の過去問が繰り返し出題されるから
- 過去問への「慣れ」により本試験の「勘」が磨かれるから
上記は別記事でも補足してます。
また、過去問教材の選び方も解説済です。参考にしてみてください。
中小企業診断士一次試験の合格率を高めるポイント③: 得点を取るべき科目を戦略的に考える
7科目もある一次を効率的に突破するには、試験を戦略的に攻略する必要があります。
一次の合格基準は、「7科目合計で420点以上で合格(ただし40点未満の科目がないこと)」。
科目Aが40点でも、科目Bで80点とるなどカバーすれば合格できるわけです。
7科目あれば得意・不得意もあります。
それを前提に、自分が点を稼げる科目はなにか?逆に苦手な科目はなにか?
見極めたうえで、試験本番、不得意科目で点数がへこんでも、得意科目で挽回できるよう、戦略的に試験を攻略しましょう。
中小企業診断士一次試験の合格率を高めるポイント④:時事問題と法改正問題への対応
試験対策は過去問を中心に行ってください。
しかし、時事問題と法改正問題は過去問だけでは対応が難しいです。
よって万全を期したいのであれば、予備校の模試 + 作者オリジナルの演習問題へ取り組みましょう。
模試と作者オリジナル演習問題は、主に法改正+時事問題(白書等)対策としてやるのがよいですね。
ただし「演習問題」が必要な科目は、中小企業経営・中小企業政策くらいです。
ちなみに教材はTACのスピード問題集がおすすめ。
その他の6科目は「演習問題」は不要ですし、法改正対応は、予備校の模試を受けましょう。
まとめ:中小企業診断士一次試験の合格率を高めるためには
いかがだったでしょうか?最後に一次試験合格率アップのポイントをまとめておきます。
ポイント
- 学習は、アウトプットを中心に据えよう。
- アウトプットは「過去問」を徹底的に繰り返そう。オリジナルの「演習問題」は,、時事問題や法改正対応に使おう。
- 「得点を取るべき科目」を戦略的に考えよう。
以上、 一次試験合格率アップのためのポイントについてでした。
二次試験対策の記事はこちらをどうぞ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。